まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

★ 画像の表示に時間が掛かりますので、少しお待ち下さい ★
メニューへ戻る
第6回 〜 内なる叫び 〜

第6回 2008年 秋 〜内なる叫び〜  2008年11月15日(土) 

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第6回レクチャー&サロン 2008年10月19日(日) 



12年間・24回リサイタルシリーズ

第6回 2008年 秋〜内なる叫び〜

■紫:高貴な精神・心の嵐

シューマン : 「蝶々」(12曲)作品2
ベートーヴェン : ソナタ 第17番ニ短調「テンペスト」作品31-2
〜 休憩 〜
シューベルト : 即興曲集 作品142 D.935 より 第1番へ短調
ショパン : ソナタ 第3番 ロ短調作品58

<アンコール>
ラフマニノフ:楽興の時 作品16 第3番 ロ短調
ショパン:練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
ショパン:ワルツ 第10番 ロ短調 作品69-2



                 <クリック拡大>                


      静かな叫び

   それは眠っているように見えているだけ
     
        紫がなにかを暗示するように不安の色をなげかける

       仮面をつけた自分と素顔の自分
 
       二つの声が叫びとなっていく

    閉ざされた心の僅かな隙間から入り込む

    紫

    それは嵐の予感          

       心の嵐は叫びと重なる

       声の無い叫びが聞こえてくる

                                         
michie



今日は朝からの曇り空ですが幸い雨は降っていませんでした。
今日は新宿駅周辺の国道20号線に跨る橋架替工事があり、中央線をはじめ大幅にダイヤが乱れるとの事でした。
幸い僕は影響はありませんでしたが、皆さんは如何でしたでしょうか!?
渋谷駅に下りるといつもの様に街は沢山の人で溢れかえっていました。
僕は学生時代は渋谷を経由しましたが、当時は(かなり前の話・笑)こんなには人がおらずハチ公前での待ち合わせも楽だった様な気がします。
今ではハチ公前では待ち合わせは厳しく、結局携帯で連絡を取り合い相手が見つかると言った感じですね。
と言うか当時は携帯電話が無かったので遅刻したりすると結局会えなかったりと平和な時代でした(笑)
人ごみの中を文化村へ急ぎます。
2時15分頃に着くと既に入場を待つ方々の長い列が出来ていました。
このファンサイトにはアンケートのコーナーもありますが、それを見ると年齢層は30歳台、40歳台の方で大半を占めていますが、実際の平均年齢層はもう少し高く50歳台以上の古くからの小山さんファンの方々が中心なのだろうと思います。最近ではインターネットは誰もが扱える時代になって来ましたが、やはりネットでファンサイトを見てくれる方々になると20〜40歳台と言う事になるのかなと思います。アンケートの男女の比率は若干女性が多いですが、これは実際とも整合しているかなと思います。
場内に入るといつもの小山さんファンの沢山の皆さんと遭遇しました。
先に10月19日のレクチャー&サロン会場で全員での記念撮影があり、確か写真を今日戴ける事を思い出し係りの方に尋ねるとありました。名前を述べて写真を受け取りましたが、とても良い記念になります。
さて、今日はベートーヴェン : ソナタ「テンペスト」が曲目の中にあります。普段なかなか聴けないので楽しみですね。
今日の小山さんはイメージカラーであります鮮やかな紫のドレスです。舞台に飾られた大きな紫の花との相乗効果もありとても新鮮で鮮やかでした。
まずはシューマン : 「蝶々」ですが、シューマンが若かりし頃の作品でありとても自由奔放で希望に満ちた曲になっています。
小山さんの流れる様な中にも優しさを感じさせてくれる柔らかなタッチのピアノからはシューマンの息使いを充分に感じさせてくれるものであったと思います。
そしてテンペスト。これにはもう何と言うか小山さんの内なる叫びを充分に感じさせるものがあったと思います。
小山さんはう〜〜んと小さく唸ると同時に鍵盤に指を落としました。恐らく自己の想いを全て鍵盤に託してしたと思います。
集中力と情熱を兼ね備えた小山さんならでは素晴らしいピアニズムから内なる叫びを十分に堪能する事になるのです。
演奏が終わると一瞬、場内は完全に静まり返り我を忘れていた皆さんが一気に沸き返りました!
あまりの素晴らしさに、隣の席のご老人は”う〜〜〜〜〜〜ん”と頷きこの瞬間を心の奥に詰め込んでいましたね。
場内からは沢山の拍手と歓声が上がっていました。
休憩時間となり和やかな談笑の時間となります。小山さんのお人柄に触れてファンになった方も多く、会話の中からも小山さんを慕う会話が漏れて聞こえてきました。
後半はシューベルトとショパン。ショパンはソナタの第3番で今日はこの演奏を楽しみにこられた方も多かったのではと思います。ショパンは奥深く味わい豊かな小山さんの演奏が色濃く再現されていて生演奏で聴く素晴らしさを再認識させてくれました。
アンコールは3曲も弾いて下さいましたが、特にワルツ10番は大好きな曲で思わず目頭が熱くなる思いでした。
心に響く1曲でした!!
このシリーズも第6回目を迎えましたが、回を重ねる度に聴いている皆さんの気持ちも一つになって来ていますね。この日もブラボーや声援が飛びかっていました。この様なアットホームなコンサートはやはり小山さんが持つ謙虚で飾らないお人柄がなしえる業だと思います。何だかんだ言ってもこれだけの観客を長年に渡り引き寄せる小山さんには、単にピアニストとしてのテクニックだけでは無く、人間としての優しさや魅力溢れるもがあるからであり、それが基本となって人脈が広がりこの様な壮大な企画が持てたり、沢山の方が集まってくるのだと思います。
今日はサイン会が無いので終演後に楽屋へ足を運ばせて頂きました。毎回頂いていますガイドブックと今日頂いたサロン会の集合写真にサインを頂きました。お疲れの中でしたが、心地よくサインをして下さりました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
さて次回は
第7回 2009年 春〜若き恋〜
若草色:初々しい若さと希望・あふれるエネルギー
また来年、皆様とお会いできますこと心より楽しみにしています。






文化村に着くと案内のポスターがありました。



2時15分頃に着くと既に沢山の方が待ってました。

2時30分になると入場開始です。




第7回のポスターも素敵ですね!



開演前の静けさが漂ってます。

今日のテーマは紫です



リシアンサスの花言葉は「優美」



第1回、第2回
第3回、第4回



第5回、そして第6回



開演前のワクワク感がたまりません。

いつもお見かけする方も沢山おられました。



CDコーナーです。

2階への階段



オーチャードはとても落ち着けるホールです。
今日も3階席まで埋まっていました。



休憩時間となりました。

後半も楽しみです。




終演となりました。



今日のアンコールが・・・

今は携帯で撮影出来るので便利です。



アンコールは3曲ありました



名残惜しいですが、また来年



1ヶ月後はクリスマスです




イルミネーションが冴え渡ります



ここからはおまけ写真です。



渋谷駅に向かってます。

ハチ公前の交差点



ハチ公が主人を待ってます。。。



ガイドブックに頂いたサイン

サロン会の集合写真



次回のチラシ
<クリック 拡大>


Date: 2008/11/15(土)

▲Top

 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第6回レクチャー&サロン

2008年10月19日(日) 
開演:15:00〜17:00


オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 
第6回レクチャー&サロン

場所:オーチャードホール B1F リハーサル室

出演者:小山実稚恵/黒田恭一
なんと小山さんがピアノを弾いています♪・・・

今日のレクチャー&サロン会は参加者がおそらく30〜40人位の小人数の中でのものでした。
前半はレクチャーです。司会者の方が小山さんと黒田さんを会場内へ招きご両人登場です!
まず黒田さんからのお話は、先日の東京文化会館・都民劇場でのデュメイさんとのコンサートの件でした。
都民劇場は年齢層が比較的高く耳が肥えている音楽通の人が多いらしいのです。なので演奏が今一つだとその反応も凄いクールだとか。その中での先のデュメイさんとの演奏はかなり評価が高くホール関係者も驚いていたとの事でした。
黒田さんはこのコンサートに行けなかった様ですが、その素晴らしい評判はあちらこちらから耳に届いた様です。
小山さんがおっしゃるにはデュメイさんは演奏が細かくて1音1音にこだわる方の様です。
練習も半端じゃないとの事。
そして本題に入りました。小山実稚恵の世界も、もう1/4を迎えるのですね。
プログラムの構成についての説明があった様に思いますが、聞いている時はウンウンとうなずいていましたが正直内容はあまり覚えてませんでした(^^;
内容はとても濃くてためになる事ばかりでしたが、ほとんど覚えていなかったのは僕の脳細胞の劣化によるものだと思います。。。
小山さん、黒田さん、すみません!
曲は1曲弾いてくれましたが確かショパンのソナタ ロ短調の最初と最後を弾いてくれたと思います。
僕の席はピアノの目の前で小山さんから数メートルの場所でしたが、その迫力は言葉には出来ないですね。
目の前にあるスタインウェイを小山さんが豪快に弾きまくる姿を見れて聴けるのはこのレクチャーの最大の楽しみですね。
リハーサル室なので音の響きもかなり良いです!!とにかく物凄い迫力で心臓バクバク状態でした(笑)
唯一覚えていた所は、シューマンの音楽は奔放でどこへ行ってしまうか分からない。ショパンは形式に従っていて次の展開が推測出来るけどシューマンは次はどこへ行く分からない良さがある。と言っていた様な。。。
そしてシューベルトの曲は同じ所が何回も何回も出てくる厳格さがあり、それとは対照的にシューマンの様にどこえ行くか分からない分裂気味な部分があると。。。
最後に黒田さんから今回のプログラム4人の中では誰と付き合いたいかの質問には会場内が沸きました。
小山さんの答えはショパンは美意識が高く嫌われそうで多分無理だと思うし、ベートーヴェンは究極の人で付き合うには無理、シューベルトは人柄が良いけど幸せが来そうに無いと。。。それが無ければシューベルトが。。。でした。
ここでレクチャーが終了し黒田さんの提案で小山さんと黒田さんを囲んだ全員での写真撮影がありました。
写真は後日もらえるとの事です(楽しみです!)
後半はこの催しの目玉でもある小山さんを囲んでのサロン会です。
とても和やかな雰囲気の中で小山さんとも、わきあいあいと語り合えますし、来ているお客さんも皆さん小山さんファンなので話題には困らないし直ぐに打ち解けてしまい話に花が咲きます。
サロン会は立食ですがオレンジジュース、ビール、ワインなどが飲み放題でおつまみも豊富にあります!
とにかく小山さんは気さくで気取った所が全く無くて本当に感じが良ですね。
くどい様ですが黒田先生のレクチャーはとてもためになるし、楽しいので会話の中に引き込まれて行きますね!
評論家と言うとお高く止まり、難しい専門用語を並べ人の粗を探すのが商売(すみません、ちょっと言い過ぎでした)の印象が僕の中には渦巻いていますが(笑)、黒田先生は別格ですね!庶民派、人間味溢れる、ユーモアのセンス抜群、これが僕の評論です(笑)とにかく黒田先生のお話を聞けただけで満足度高いです。そして小山さんとのコンビは最高に楽しいですね。皆さんも、是非一度ご参加ください。






【お問合せ】 小山実稚恵マイシート・サロンフレンズ事務局
03-3477-9406(Bunkamura内/平日11:00〜18:00)


今回のマイシート・サロンズフレンズのご案内です。
(第4期の新規 第7回〜第12回)は10月11日からお申し込みが出来ます)
    ↓    ↓

           < クリック >



壁に埋め込まれたパネルの中に・・・

奥には何と小山さんがいました!



この日はちょうど東フィルの定期演奏会の公演が・・・



第6回レクチャー&サロンの案内

この左の扉がリハーサル室・ここで開催


Date: 2008/10/19(日)

▲Top











inserted by FC2 system