まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第5回 〜プログラムの醍醐味・めぐる音〜

第5回 2008年 春 〜プログラムの醍醐味・めぐる音〜

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第5回レクチャー&サロン 



12年間・24回リサイタルシリーズ

第5回〜プログラムの醍醐味・めぐる音〜 玉虫色:もつれあう鈍い光

2008年6月21日(土) 15:00開演 

会場:Bunkamuraオーチャードホール

曲目
ベルク:ソナタ 作品1
シューマン:ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 作品11

〜 休 憩 〜

フランク:前奏曲・コラールとフーガ
プロコフィエフ:ソナタ 第7番 変ロ長調 作品83「戦争ソナタ」

<アンコール>
プロコフィエフ:プレリュードハ長調 作品12−7
ラフマニノフ:前奏曲 ト単調 作品23−6
グラナドス:スペイン舞舞曲 第2番「オリエンタル」





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      鈍い光を放ちながら絡みつく
  
      そして妖しい色は
     
      玉虫色

          触れてみると
 
          ずっしり

          そして、ひんやりしている

    不安と、祈りと、憤りと、

    さまざまな感情が玉虫色に折り混ざって光る           

                             実稚恵




昨日は物凄い雨でしたが、今日は行きは何とか天気が持って傘をささずにすみました。(でも帰りは小雨でした)
もう5回目を迎えるのですね!時の流れをとても早く感じる今日この頃です。
ホールには開演丁度の2時30分に着きました。
ホワイエに入るとそこはもう「小山実稚恵の世界」でした!
会場内の恐らくほとんどの方が小山さんを慕い訪れている方ばかりだと思います。
今日は玉虫色。この回は小山さんのセンスが光る重みのあるプログラムになっています。
会場内は全ての席が埋まった状態で小山さんの人気の高さを示しています。
今日の小山さんのドレスは玉虫色でした。見る角度で黄金色に輝いたり青白く輝いたり。素晴らしいです!
前半の1曲目はベルクのソナタ。恐らく玉虫色に一番輝く曲なのでしょう。静かに鳴り出したピアノはいつしか壮大な玉虫色に変わりそして憂いを帯びながら静かに終わりました。小山さんのベルクで玉虫色の音の世界を垣間見る事が出来ました。
そしてシューマンのソナタはシューマンの愛の感情がさらけ出された素晴らしい名曲です。激しい感情の起伏が揺れ動きながら展開していきます。小山さんはこのドラマを見事に奏でられ、僕の硬く握った手は知らぬ間に汗をかいていました。
前半は妖しい玉虫色の音の世界でありましたが、とても落ち着いた心地よい音の流れでした。
そして後半。フランクの前奏曲・コラールとフーガはとにかく圧巻でした!重厚な音の響きの重なり合いがまるで天にまで続いている様でした。小山さんの複雑に飛び回る指使い。。。。この美しさは例えようもなく素晴らしい!
僕の脳裏には今でもスローモーションの様に焼きついています。。。。。
ブラボーの嵐と会場内を埋め尽くした拍手!前半の幕は閉じました!!
・・・・・・・・
そしてまっていました。 プロコフィエフの「戦争ソナタ」
会場内のピーンと張りつめた空気の中をすさまじいピアノの音色が飛び回ります!
小山さんのピアノから放たれたその音は激しさを加速させ一気に昇り詰めました!!
凄い!この緊張感の中でのすさまじい音の響き。小山さんは完全にプロコフィエフの世界に浸っています。
そして甘美なメロディーの第2楽章。戦場の中での束の間の時間を彷彿させる。このメロディーは悲しいが美しく光っています。小山さんの表情からもその情景がありありと伺え知る事が出来ます。
最終楽章。僕もスイッチを切り替えました!兎に角凄い!!小山さんの指先からピアノの鍵盤へ。込められた魂が一気に炸裂して会場内の空気を一気に包み込みました!!!小山さんの一心不乱な感情は確実に我々に伝わりました。
僕も長い間、小山さんのピアノを聴き続けていますが今日は全く違った「小山実稚恵の世界」を知ることになりました。
そしてドラマは幕を閉じました・・・・・
アンコールは僕の大好きなラフマニノフの前奏曲ト単調。僕が始めて聴いたラフマニノフかも?
小山さんのピアノで聴けて本当に嬉しいです!!
グラナドスの「オリエンタル」。哀愁を帯びた本当に素敵な曲です。心が洗われる思いがします。いずみホールで聴かれたファンの方が絶賛されてましたが(感想を掲示板に書いて頂きました)本当に素晴らしかったです。
今日は小山さんの全ての感情をピアノを通じて魅せていただいた様に思います。
どうぞこれからも健康にご留意されまして、小山さんのピアノで我々ファンを魅了してください。


演奏をお聴きになられた方へ => 一言感想をお寄せ頂けますと嬉しいです => こちらです



行きは曇りでしたが、帰りは小雨でした。




丁度、入場開始に着きました!




今日も沢山の方が来てくれました!!



今日は玉虫色。独特な色です。



CDコーナーはいつも満員御礼!




休憩時間の喫茶コーナーも大盛況です。



  オーチャードホールのホワイエはとても広く気分が良いです。本当に渋谷なの??



古くからのファンの方も沢山いらしています。




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次回も素敵です! <クリック拡大>



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Date: 2008/6/21(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第5回レクチャー&サロン

2008年5月18日(日) 
開演:15:00〜17:00


オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 
第5回レクチャー&サロン

場所:オーチャードホール B1F リハーサル室

出演者:小山実稚恵/黒田恭一


これから綴る感想は僕の記憶の範囲内での感想なので、多分に違った内容の部分も有るかと思います。
ご了承下さい。
まず渋谷に着いて驚いたのが、鹿児島・おはら祭りが道玄坂を止めてやってました。(下の写真をご覧ください。)
この祭りを潜り抜けて、まずは名曲喫茶ライオンへ。。。。。
いつもは数人の客(1階)が今日はかなり人がいて、こちらもビックリです。
そして勢いを付けてオーチャードへ。
前回のレクチャー&サロンは黒田さんの体調がすぐれずに片桐さんでしたが、今回は黒田さんもすっかり元気になられて再び登場されました。
黒田さんの質問に小山さんがお答えする形式ですが、黒田さんの会話はとても楽しいので毎回楽しみです。
小山さんはいつもの様なドレスでは無く私服での参加ですが、黒のとても落ち着いた感じですご〜く素敵でした。
黒田さんの最初の質問は小山さんの音の旅は5回目を迎えることになりますがお気持ちはいかがですか?
自然な流れで来ていて旅が始まった時の最初のワクワク感は残っています。
小さな嵐はあるけど、ほぼ順調。とのお答えでした。
今回、ベルクのソナタを惹かれますがベルクは玉虫色。角度や見方によって色々な色が見えて、そして色が重なって何となく怪しげにもつれる感じ。との事です。
確かに曲のイメージとジャストミートって感じはさすがわ小山さんです。
黒田さんはラジオ番組などの構成では作曲家の生まれた順番にしてしまうけど、今回はシューマンよりベルクが先にきていて逆転していますね。と言うご質問には
小山さんにとってベルクは最初に感じる新しい感覚でベルクの響きは最初の曲として打ってつけ。との事でした。
そして2曲目のシューマン:ソナタ第1番。この曲はあまり弾かれる事の無い曲の様で小山さんもこのシューマンは生で聴いた事が無いようです。でも弾いてみてとても素晴らしい曲で小山さんも気に入っている様です。
ここで小山さんがピアノを弾いてくれました。
フランクの中のコラールの部分を弾いてくれましたが、なかなかどうして重厚な響きの中に情緒溢れてトキメキいっぱいの素晴らしい曲です。
オルガンの流れがある曲で天から声が降りてくる様な感がしますがロマンティクな所は独特な所があります。と言われてたと思いますが、まさにその通りでした。そしてピアノは目の前にありましたので、その感動は例え様も無く素晴らしく、しばらくこの情景は僕の脳裏から離れる事は無いと思います。
そして最後のプロコフィエフ。今回演奏する4曲はどれもが濃厚な作品だけど、小山さんからすると今回のプログラムの組み合わせの最後にはプロコフィエフの「戦争ソナタ」しか考えられないとの事で決められた様です。今回の4曲はどれもが好きな曲だとのことです。
プロコフィエフの最後の楽章はほとんど打楽器の様でそのダイナミックスな所は並みの曲とスケールが違う様でコンサートホールもオーチャードの様な大きなホールでないと聴くのが大変らしいです。プロコフィエフとリヒテルは繋がりがあった様で、この曲は若き日のリヒテルが好んで弾いた曲の様です。
ここで「戦争ソナタ」の最終楽章を弾いてくれましたが、説明があった様に物凄い迫力の曲で今日の狭い空間では弾き終わった後は、しばらくは頭の中がジンジンするくらい凄かったです。
皆さんもしばし放心状態の様であっけに取られた感じでした。
最後に黒田さんから僕も皆さんも船に乗っちゃったので降りる事が出来ないのでお体を気おつけて宜しくお願いします。
との小山さんへのお言葉があり最後は大きな拍手でレクチャーが終わりました。
レクチャーの後はいつもの様に小山さんを囲んでのサロン会が有りましたが、皆さん、小山さんと話がとてもはずんでいましてとても和やかで楽しいサロン会でした。
6月21日のオーチャードは、更に白熱した小山さんの演奏が聴けると思います!
毎回楽しみのオーチャードですが、今回は更に新たな音の世界に踏み込める楽しみが一段と色濃いコンサートになると思います!!
皆さん、期待しましょう♪


マイシート・サロンズフレンズのご案内です。(これからのお申し込みも出来ます。是非お勧めいたします。)
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   道玄坂はお祭りでした・・・・ しばし画像をお楽しみください♪



時々立ち寄る恵比寿ガーデンプレイス。

ここのギネスビールは美味しいです。







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会場の入り口です。




バラが綺麗なカフェテラス



帰り道。渋谷ハチ公前広場

この奥にハチ公が。。。。。


Date: 2008/5/18(日)

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