まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

★ 画像の表示に時間が掛かりますので、少しお待ち下さい ★
メニューへ戻る

第4回 〜幻想と現実〜

第4回 2007年 秋 〜幻想と現実〜

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第4回レクチャー&サロン 



第4回 2007年 秋〜幻想と現実〜
■濃青紺:意志のある幻想

2007年11月10日(土)開演15:00

<前半>
シューマン : 「クライスレリアーナ」(8つの幻想曲)作品16
バッハ : 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903
<後半>
シェーンベルク : 6つの小さなピアノ曲 作品19
ショパン : 幻想曲 へ短調 作品49
ラフマニノフ : ソナタ 第2番 変ロ短調作品36 (1931年改訂版)

<アンコール>
ラフマニノフ・前奏曲集より
変ホ長調 作品23−6
嬰ト短調 作品32−12
嬰ハ短調 作品3−2



<クリック拡大>
待ちに待った今日が来ました!
僕にとりましては、毎年来る最良の日です。
朝から小雨が降っていましたが、幸い今は上がってます。
まさと恒例のオーチャードコンサート前のライオン巡りもしました。
本当にここだけは時代をタイムスリップしてますね。本当にここは平成の渋谷なのか??
今日は若干3名の聴衆がいました。
500円のホットコーヒーを飲みホットしました(おやじギャグですみません(笑))
店を出てホテル街を横目に抜けると5分でオーチャードに着きました。(ライオンはなぜがホテル街にあるんです???浮いてます!)
2時15分頃はまだ少しの待ち人でしたが、入場時間になると物凄い人の列となりました。(渋谷の駅のホーム位の勢いです)
まずは舞台の花をのぞきに行きました。淡いグリーンの中にデルフィニウムのブルーがとても鮮やかでハッとさせられます。
今日もほとんど満席状態ですが、東京での小山さん人気は本当に絶大なものがあります。僕も本当に嬉しい限りです!!
そしていつもお見受けする小山さんファンの方も大勢お見えになってました。
開演前のドキドキ感はなんとも心地良いものです。一種のお祭りの時の?あのトキメキに似た感じ?は僕だけ??ですかね(笑)
今日は演奏効果を上げるため客席内の照明が落とされ舞台のあの鮮やかな花とピアノが浮かび上がっていてとても幻想的です。
そして小山さんが。。。。。今日はイメージカラーである鮮やかなブルーのドレスです。本当に眩いばかりの鮮やかなブルー。素敵です!
クライスレリアーナ。これも難曲ですが、ごく自然に奏でる小山さん。ピアノを弾くと言うよりも気持ちを奏でておられる小山さん。
心を優しくほぐしてくれる小山さんのピアノを聴きたいばかりにこの様に沢山の人が来ています。
そしてバッハ!凄い。心にストレートに響く。。。。。今日はここでもうノックアウトされました。込み上げるものがあり思わず目頭が熱くなり下を向きました。小山さんの思いが一気に押し寄せてきました。言葉では表せないこの至福のひと時。
ブラボーがあちらこちらから飛び交い嵐の様な拍手!小山さん人気が一気にブレイクした瞬間でした。これほどまでに多くの人たちが小山さんのピアノを愛していたとは。。。。。僕ももう何年も小山さんのピアノを聴き続けてきましたが、今日のこの瞬間はこれまでに味わった事のない瞬間でもありました!
。。。。。。。
後半を待つ休憩時間では、やはりあの素晴らしいバッハでホール内は盛り上がっていました。
。。。。。。。
そしていよいよ後半、前半のあの高まりを冷ます様なシェーンベルク。何とも心憎いプログラムです。
音の数が少ない分、音の無い空白の時間が何とも言えず神秘的であり異次元の空間へ導かれる様です。
そしてショパンの幻想曲。このギャップがこれまたインパクトありました。ショパンがとても新鮮に響いてきます。
そしてそしていよいよ来ました。ラフマニノフのソナタ 第2番 変ロ短調。一気に来ましたね!なだれ込む様な旋律に思わず背筋が伸びました!小山さんやってくれますね。まさにホップ・ステップ・ジャンプの勢いです!!
もう会場内は小山ワールド一色で小山さんのピアノに2000人の皆が飲み込まれていましたね!!
小山さんの素晴らしいラフマニノフはもう書かずとも皆さんお分かりだと思います。
そしてブラボーの嵐は前半以上のもの凄さで、これまたこれまでに体験した事の無い位の盛り上がりでした。
アンコールは3曲。全てラフマニノフの前奏曲。勿論ファンの皆さんの喜びようは言うまでもありません。
1回目から4回目まで毎回新しい発見のあるこのシリーズ。あと20回がどの様に展開していくのか。。。。。本当に楽しみです!
小山さんが本当に弾きたいと思われて組まれているこのシリーズは、裏を返せば我々ファンも聴きたい思っていたものばかりだったのです。
小山さんファンは見えない糸で結ばれている??のかもしれませんね。と言うか結ばれている様ですね!!
ではファンの皆様、次の5回目を聴くために私たちも毎日頑張ろうではありませんか!!



今日もライオンへ行ってきました!

<クリックでプログラム>



オーチャード前の交差点

2時15分頃のホール入り口前



2時30分になり入場開始です



デルフィニウムのブルーがシンボルカラーです

< クリックで拡大 >


  開演前のドキドキした感覚がなんとも言えず心地良いですね!



休憩時間のひと時もまた良いですね・・・





今日のアンコール曲は素晴らしかった!





クリスマスが待ち通しいですね!


  もうすっかり日は落ちてます。幸い雨は上がってました!



ハチ公前交差点はいつも人の波 
ハチ公がいますが分かりますか?



ブルーが鮮やかなパンフレット <クリック>

次回チラシ <クリック>



チケット購入で素敵な特製カレンダーが・・・・・



今回も無事頂きました。


Date: 2007/11/10(土)

▲Top

 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第4回レクチャー&サロン



2007年10月30日(火) 開演:18:30〜20:30

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 
第4回レクチャー&サロン

場所:オーチャードホール B1F リハーサル室

出演者:小山実稚恵/
片桐卓也
レクチャー室入り口

これから綴る感想は僕の記憶の範囲内での感想なので、多分に違った内容の部分も有るかと思いますがご了承下さい。
会場はいつもと同じくBunkamura リハーサル室です。
これまでのレクチャー&サロンは日曜日の昼間でしたが、今日は会場の都合で平日の夜になった様です。
今日は黒田恭一さんの体調が優れないとの事で代わりに音楽ジャーナリストの片桐卓也さんとのトークでした。
いつもの様に丸い小さなテーブルに添えられた座る位置の高い椅子にお二人が腰掛られトークが始まりました。
小山さんは上はベージュー系で素敵なお洋服、スカートは花柄の色彩が施された落ち着いた感じのとても素敵ないでたちです。
またキラキラと光るイヤリングがとても素敵でした。
いつもドレスを見慣れていますが普段着もとってもお洒落で素敵な小山さんでした。。。。。
トークは片桐さんが小山さんに問いかける形式で進められていきます。
今回(第4回目)のプログラムはシューマンの後にバッハ、シェーンベルクの後にショパンとこれまでに無いプログラム構成になっていてこれは小山さんにとりましても珍しい組み合わせだそうです。



ラフマニノフ自身についても触れていて、非常に綿密に作曲していながら他人の評価を気にするあまり、色々と手を加えてしまう作曲家であり、ソナタ2番も長が過ぎるのでは?と言う意見があったので手を加えたとの事で13年版と31年版が有るようです。ただラフマニノフの音楽は最初から最後の作品まで同じ匂いがあるとの事でこれは色々と変化していったスクリャービンとは対象的な様です。またあの緻密で複雑な作曲なのに当時の写真を見ると殆どがピアノの傍での作曲では無くて庭のテーブルとかで書いている様で、その点が小山さんから見てもとても不思議な作曲家の様です。
あと小山さんは楽譜を集めるのが大好きで沢山の楽譜を色々とお持ちとの事で楽譜の数の多さに付いては業界の中でもかなり有名なお話しとの事でした。例えば展覧会の絵一つにしても色々な種類の楽譜をお持ちで、その多くの楽譜を学びその様な幅広い知識を兼ね備えた上でのピアニストである事が分かりました!
興味ある所ではバッハの名前であるBACHは、半音階的幻想曲とフーガ ニ短調の冒頭に織り込まれているそうです。(配列は変えてあるが)これはバッハに限らず、シューマンなども取り入れているそうで作曲家も駄洒落好きで遊び心を持ち合わせているのだなぁと感心しました。これについてはピアノで実際に弾きながらのご説明でとても分かりやすく楽しいものでした。
片桐さんからの質問で、小山さんは作曲もなされるのですか?の質問については、少し困った様な表情を浮かべながら作曲家はやはり男性が多いいし、例えばクララシューマンにおいてもクララが作ったメロディーも最終的には夫であるシューマンがまとめ上げているとの事で小山さんご本人はやはりピアノを弾くほうが好きとのお答えでした。
最後にリハーサル室の響きの関係でクライスレリアーナの4曲目と5曲目をお弾きになられましたが、目の前での迫力のある圧倒的な演奏については言うまでもありません。ただただ凄いの一言です!!
最後に質問のコーナーもありましたが、その中でプログラムの2013年第15回の曲は小山さんご自身もまだ一度もお弾きになった事の無い曲ばかりだけど弾きたいなと思った曲を並べられた様です。今回のシリーズにはどうやら秘密がまだまだ沢山隠されているようです。
さてお待ち兼ねのサロン会の時間です。
今日は平日という事で小人数の中でのパーティーでした。
今回はチョコホンデュが味わえる大きな装置もありなかなかな物でした。
5つほど並べられた丸テーブルにはオードブルやサンドイッチが所狭しと並べられ数人で囲み団欒開始です。
飲み物は別のテーブルにワイン、ビール、オレンジジュースと置かれ好きなだけ自由選べます。
僕のテーブルには、いつも参加されています顔ぶれが自然と揃い小山さんの話題に花が咲きました。
サロンの中盤当たりに僕らのテーブルにも小山さんが訪れてくれました。
早速和やかな会話に花が咲きましたが、小山さんは本当に気取りが無く気さくなお方だと思います。自然な振る舞いの中に感じる事の出来る気品溢れる小山さんはとても素敵です。
ごく自然な響きの中から醸し出される高貴なピアニズムは、このごく自然な小山さんのお人柄そのものなんですね。本当に素敵です!応援していて良かったとしみじみ思いました。
11月10日のオーチャードホールは沢山の小山さんファンで埋め尽くされることでしょう。とても楽しみです!
では、皆さんオーチャードホールでお会いいたしましょう。



6時15分頃に着きました。 

今日は比較的人がまばらな文化村です。



  小山さんを交えたファン同士の語り合いが・・・・・



   いつもの様に小山さんの写真が出迎えてくれます。


Date: 2007/10/30(火)

▲Top











inserted by FC2 system