2007年10月30日(火) 開演:18:30〜20:30
オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」
第4回レクチャー&サロン
場所:オーチャードホール B1F リハーサル室
出演者:小山実稚恵/片桐卓也 |
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これから綴る感想は僕の記憶の範囲内での感想なので、多分に違った内容の部分も有るかと思いますがご了承下さい。
会場はいつもと同じくBunkamura リハーサル室です。
これまでのレクチャー&サロンは日曜日の昼間でしたが、今日は会場の都合で平日の夜になった様です。
今日は黒田恭一さんの体調が優れないとの事で代わりに音楽ジャーナリストの片桐卓也さんとのトークでした。
いつもの様に丸い小さなテーブルに添えられた座る位置の高い椅子にお二人が腰掛られトークが始まりました。
小山さんは上はベージュー系で素敵なお洋服、スカートは花柄の色彩が施された落ち着いた感じのとても素敵ないでたちです。
またキラキラと光るイヤリングがとても素敵でした。
いつもドレスを見慣れていますが普段着もとってもお洒落で素敵な小山さんでした。。。。。
トークは片桐さんが小山さんに問いかける形式で進められていきます。
今回(第4回目)のプログラムはシューマンの後にバッハ、シェーンベルクの後にショパンとこれまでに無いプログラム構成になっていてこれは小山さんにとりましても珍しい組み合わせだそうです。
ラフマニノフ自身についても触れていて、非常に綿密に作曲していながら他人の評価を気にするあまり、色々と手を加えてしまう作曲家であり、ソナタ2番も長が過ぎるのでは?と言う意見があったので手を加えたとの事で13年版と31年版が有るようです。ただラフマニノフの音楽は最初から最後の作品まで同じ匂いがあるとの事でこれは色々と変化していったスクリャービンとは対象的な様です。またあの緻密で複雑な作曲なのに当時の写真を見ると殆どがピアノの傍での作曲では無くて庭のテーブルとかで書いている様で、その点が小山さんから見てもとても不思議な作曲家の様です。
あと小山さんは楽譜を集めるのが大好きで沢山の楽譜を色々とお持ちとの事で楽譜の数の多さに付いては業界の中でもかなり有名なお話しとの事でした。例えば展覧会の絵一つにしても色々な種類の楽譜をお持ちで、その多くの楽譜を学びその様な幅広い知識を兼ね備えた上でのピアニストである事が分かりました!
興味ある所ではバッハの名前であるBACHは、半音階的幻想曲とフーガ ニ短調の冒頭に織り込まれているそうです。(配列は変えてあるが)これはバッハに限らず、シューマンなども取り入れているそうで作曲家も駄洒落好きで遊び心を持ち合わせているのだなぁと感心しました。これについてはピアノで実際に弾きながらのご説明でとても分かりやすく楽しいものでした。
片桐さんからの質問で、小山さんは作曲もなされるのですか?の質問については、少し困った様な表情を浮かべながら作曲家はやはり男性が多いいし、例えばクララシューマンにおいてもクララが作ったメロディーも最終的には夫であるシューマンがまとめ上げているとの事で小山さんご本人はやはりピアノを弾くほうが好きとのお答えでした。
最後にリハーサル室の響きの関係でクライスレリアーナの4曲目と5曲目をお弾きになられましたが、目の前での迫力のある圧倒的な演奏については言うまでもありません。ただただ凄いの一言です!!
最後に質問のコーナーもありましたが、その中でプログラムの2013年第15回の曲は小山さんご自身もまだ一度もお弾きになった事の無い曲ばかりだけど弾きたいなと思った曲を並べられた様です。今回のシリーズにはどうやら秘密がまだまだ沢山隠されているようです。
さてお待ち兼ねのサロン会の時間です。
今日は平日という事で小人数の中でのパーティーでした。
今回はチョコホンデュが味わえる大きな装置もありなかなかな物でした。
5つほど並べられた丸テーブルにはオードブルやサンドイッチが所狭しと並べられ数人で囲み団欒開始です。
飲み物は別のテーブルにワイン、ビール、オレンジジュースと置かれ好きなだけ自由選べます。
僕のテーブルには、いつも参加されています顔ぶれが自然と揃い小山さんの話題に花が咲きました。
サロンの中盤当たりに僕らのテーブルにも小山さんが訪れてくれました。
早速和やかな会話に花が咲きましたが、小山さんは本当に気取りが無く気さくなお方だと思います。自然な振る舞いの中に感じる事の出来る気品溢れる小山さんはとても素敵です。
ごく自然な響きの中から醸し出される高貴なピアニズムは、このごく自然な小山さんのお人柄そのものなんですね。本当に素敵です!応援していて良かったとしみじみ思いました。
11月10日のオーチャードホールは沢山の小山さんファンで埋め尽くされることでしょう。とても楽しみです!
では、皆さんオーチャードホールでお会いいたしましょう。
6時15分頃に着きました。 |
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今日は比較的人がまばらな文化村です。 |
小山さんを交えたファン同士の語り合いが・・・・・ |
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いつもの様に小山さんの写真が出迎えてくれます。
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