まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。


▼王子ホール・リサイタル   2005/06/23(木)
▼ 逗子文化プラザ・リサイタル 2005/06/19(日)
▼ ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(第3日目) 2005/05/01(日)

王子ホール・リサイタル

6月23日(木) 王子ホール(銀座)

開演: 7時00分

スクリャービン:
即興曲 嬰へ短調 Op.14-2
3つの小品 Op.2
 第1曲 練習曲 嬰ハ短調
 第2曲 前奏曲 ロ長調
 第3曲マズルカ形式の即興曲 ハ長調
24のプレリュード Op.11 より
 第1番 ハ長調、第4番 ホ短調、第5番 ニ長調、第6番 ロ短調
 第7番 イ長調、第10番 嬰ハ短調、第13番 変ト長調、第20番 ハ短調
ピアノ・ソナタ 第3番 嬰へ短調 Op.23
**********休憩**********
2つの詩曲 Op.32
 第1番 嬰へ長調
 第2曲 ニ長調
ピアノ・ソナタ 第9番 「黒ミサ」 Op.68
2つの詩曲 Op.69 より 第1曲 アレグレット
ピアノ・ソナタ 第10番 Op.70
詩曲 「焔に向かって」 Op.72

<アンコール>
スクリャービン
 プレリュード OP45−3
 2つの左手のための小曲 OP9−2 夜想曲

今日の会場は銀座三越の裏にある王子ホールです。
朝はかなり雨が降っていましたが、今は曇り空です。
今日は仕事帰りで会場に向かいましたが、6時には銀座に着きレストランで夕食を食べてから会場へ向かいました。
しかし銀座のこの時間は、すごく混んでいます。
会場には6時40分頃に着きました。日が伸びましたね。まだ昼間のように明るいです。
王子ホールはとてもシックなイメージの格調高い雰囲気のホールになってます。
1階のフロアーはとても広く階段を上り2階がホールになっています。
今日は最前列で中央より少し右寄りの小山さんのお顔が良く見える席です。
NHKの撮影らしく、舞台の端と場内の一番後ろにカメラがあります。
マイクは丁度、ピアノの蓋と言うのでしょうか、その真ん前に設置してあります。
いよいよ、待ちに待ったスクリャービンの演奏開始の時間が来ました。
今日の小山さんはダークブルーのドレスで、とっても素敵です♪
スッとお辞儀をされピアノに着かれました。
会場内は比較的暗く照明が落とされ、ピアノと小山さんにスポットライトが向けられています。
スクリャービンの演奏は、何故かピリッと緊張した空気が流れるようなそんな気持ちになります。
小山さんの表情からもキリッとした格調高い高貴なオーラが流れ出て来ています。
スクリャービンの絡みつく様な独特の旋律が小山さんの指からピアノの鍵盤へ伝わって私の耳にも飛び込んで来ました。
とにかく凄い!!!ピアノから噴出してくるスクリャービンの魂が会場内を駆け巡っている様です。
あまりの緊張感と小山さんのハイレベルの演奏が、聴く者を金縛りの状態にしています。
前半が終わり全身の力が抜けた様な感じになり、しばらくはただ呆然と席に佇んでいました。
今日はスクリャービンと言う事で、会場内はいつもよりモダンな雰囲気に包まれている様な感じがしました。
後半がこれまた凄い!!
「焔に向かって」の所でしょうか、照明に赤が加わりその赤が徐々に濃くなっていく。とても印象的で効果的なライティングです。
場内の皆さんも、ドップリと小山さんのスクリャービンに漬かってしまったのではないでしょうか!!
気がつくと小山さんの指が鍵盤から放たれ、場内の皆さんも、そして私もスクリャービンの儀式からやっと解放されました。
アンコールは何と、大好きな左手・・・・・・です。
この時のライティングは舞台上からは紫色の照明、天井からはブルーの照明がピアノと小山さんをやさしく包んでいました。
私はこの曲を聴くと昼間の雑踏から解放された深夜のニューヨークの摩天楼の静かな谷間を思い浮かべてしまいますが、実はニューヨークへは行ったことはありませんので、勝手な想像です(^^;;
この曲はロシア人にしてはとても指の小さなスクリャービンが、若い頃にピアニストを目指していたことがあって、そのために無理な訓練をして右手を壊してしまった時に作曲したものだそうです。こんな事が引き金となり、こんな素敵な曲が出来るなんて天からの贈り物としか思えませんね♪
小山さんが弾かれるこの曲が私は大好きです!!小山さん、ありがとうございました♪
今日もサイン会がありました。
私は先日の逗子のリサイタルに引き続き、既に廃盤となっていますショパンコンクールで小山さんがお弾きになられた曲が入っているもう一枚のCDを持参し、サインを頂きました。 ホールを出ると銀座のネオンがとても綺麗でしばらく眺めながら、銀座線のホームへ向かいました。


        
           王子ホール玄関口です                                       本日の案内です 


        
          1階の喫茶フロアーです                   何と、題名のない音楽会
よりゴージャスな花束が


        
          CD即売所です                 演奏前のピアノがフロアーに設置されているモニターに映し出されています            


        
           休憩時間の2階喫茶ルームです                      記念グッツの販売所です               


        
 王子ホールの階段の壁には音楽に関係した絵が展示されていす


        
          サイン会は長蛇の列です                              本当にいつもニコやかで素敵な小山さんです


        
本日のアンコール曲目と、8月4日にNHK−ハイビジョンで本日の演奏が放映されます



プログラムです。
クリックすると拡大します。


Date: 2005/06/23(木)
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逗子文化プラザ・リサイタル
6月19日(日) 逗子文化プラザ・リサイタル

開演: 3時30分

<前 半>
スクリャービン 
即効曲 作品14−2 嬰へ短調
詩曲  作品32−1 嬰へ長調
詩曲  作品32−2 ニ長調
ピアノソナタ 第10番 作品70

バッハ
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903

<後 半>
ショパン
前奏曲 嬰ハ短調 作品45
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
マズルカ 嬰ハ短調 作品50−3
舟歌 嬰ヘ長調 作品60
ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53 「英雄ポロネーズ」

<アンコール>
ショパン:ワルツ第7番
スクリャービン:「左手のためのノクターン」作品9−2
ショパン:ワルツ第14番「遺作」

今日の会場は神奈川県の海に近い逗子にある本日オープンしたばかりの新しいホールです。
天気は曇り空でしたが雨は降りそうにはありません。
逗子までは、京浜急行かJR横須賀線で行きますが、私は横須賀線の快速で向かいました。
JR逗子駅を降りて約10分くらいで市役所がありその奥に図書館との並びで文化プラザがあります。
少し早く着き過ぎたので図書館で時間つぶしをしていました。図書館は周囲が総ガラス張りでとても明るくオープンしたばかりの新鮮さが感じられました。
文化ホールは図書館と繋がっていて文化ホールには子供達の絵画の作品なども展示されていて色々楽しめるエリアになっています。
2階への階段を上るとコンサート会場がありますが、1階からは想像が付かない位の素晴らしいスペースになっています。
2階も周囲が総ガラス張りでとても明るく清潔なホールです。会場内に入ると既に皆さん、席についています。
このリサイタルが初演になるわけですが、場内は満席状況です。
ピアノは真新しいスタインウェイです。
さて小山さんのドレスはワインレッドのゴージャスなものでシューズはゴールド。
初演に相応しい華麗な衣装です。
スクリャービンは前半はかなり明るい照明でしたが、後半の2曲はピアノと小山さんだけにライティングされてとても妖艶な雰囲気でした。
ピアノはまだ新しく音色はとても明るく弾ける様な印象を受けました。
スクリャービンの湧き出る様な音が立体的に鳴り響き最高の演奏でした。
バッハはとても重厚で迫力があり圧倒されっぱなしのまさとでした。
後半のショパンは音がとてもクリアーで聴いていて胸がスッとするくらい爽快な演奏でした。またホールの音の響きもとても良くピアノにとてもマッチしていたと思います。
アンコールは3曲も弾いてくださいました。
2曲目のスクリャービンは私の大好きな曲ですが、小山さんの左手から音が溢れ出る様にホール内を華麗に響きわたっていました。
久しぶりのリサイタルでしたが、とても内容の濃い素晴らしい演奏ばかりで充実した一日を過ごすことが出来ました。
演奏後はサイン会がありました。
沢山の人がニコニコしながら順番待ちをしていまして、自分の番がくると緊張した面持ちで小山さんがサインされているお姿をじっと見つめていました。
小山さんはお疲れの様子も無く、一人一人に語りかけながらサインをされていてとても素晴らしいサイン会でした。
私はショパンコンクールで演奏された録音のCD(廃盤のもの)をお持ちさせて頂きました。
次は王子ホールでのスクリャービンです。
小山さん、よろしくお願い致します。


        
JR逗子駅                                                   文化プラザ前の駐輪場 


        
文化プラザの施設配置図が書かれています                            催し物案内ボード


        
この突き当りが小学校で右手が文化プラザの入り口です                          


        
小山さんのご案内が沢山掲示されていました                          


        
オープン初日でとても綺麗な展示室                           逗子の子供たちの作品が展示されています。皆さん、とても上手です


        
会場時間になると沢山の方々が詰め掛けます                                                      当日券売り場です


        
2階のコンサート会場前でチケット確認                            周囲は総ガラス張りでとても明るく良い雰囲気です;


        
休憩時間にくつろぐ皆さん                                                                                 


        
CD販売所に集まる皆さん
                                                           



        
                           


        
サイン会は長蛇の列です                                                  一人一人に笑顔で対応されている小山さん


        
当日のプログラムです                          


Date: 2005/06/19(日)

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(第3日目)                                             ★2006年はこちら          ★2007年はこちら
5月1日(日)
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 音楽祭2005

15:45【Hall C】
シンフォニア・ヴァルソヴィア
指揮:ペーテル・チャバ
ピアノ:小山実稚恵
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」Op.62
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」

19:30【Hall B7】
ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
ピアノ:小山実稚恵
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 へ長調 Op.24「春」
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op.47「クロイツェル」

今日は、熱狂の日の3日目で、小山さんは2つのホールで演奏されます。
朝から曇り空で雨が降りそうな気配です。
会場の様子については1日目の感想でお話しを致しましたので、今回は写真だけを掲載いたします。
小山さんのコンサートの感想を書かせていただきました。
まず3時45分からはホールCで皇帝が演奏されました。このホールはちゃんと座席が設置された本格的な多目的ホールです。
座席は大きく、足元もかなり広くて座り心地は良いです。
今日の演奏はシンフォニア・ヴァルソヴィアと指揮:ペーテル・チャバです。
さて小山さん登場です。ドレスはエンジ色に金の太い帯状の模様が入っていて、とても豪華な雰囲気をかもし出しています。
ベートベンに相応しい衣装で小山さんはセンスが良いですね。
演奏については今日の皇帝はとても素晴らしかった!小山さん、とっても素晴らしかったです!!
ピアノが豪快に鳴り響いて気持ちの良い音がホール内を響き渡っていました!!!
また小山さんとシンフォニア・ヴァルソヴィアの皆さん、そして指揮者のペーテル・チャバさんとの息もぴったりの名演奏でした。
皇帝はこんなにも美しくて楽しい曲だったんですね。
小山さんはいち音いち音に気持ちを込めて演奏されており演奏後はブラボーの嵐で、シンフォニア・ヴァルソヴィアの皆さんも観客の皆さんと一緒に小山さんに拍手を送られていました。何度も言ってしまいますが、今日の皇帝は最高の名演奏だったと思います。
演奏後に席を立ち会場を出る時に皆さんの会話が小耳に入りましたが、やはり私と同じ様な事を話しており、小山さんの演奏の素晴らしさを再認識していました。
次は待ちに待ったデュメイさんとの演奏が7時30分から始まりました。
今日は比較的前の席で小山さんがとても良く見える席です。
小山さんはワインレッドのドレスでとても素敵です!
デュメイさんは想像していた通りの素敵な方で背が高く、お優しい感じの紳士です。
デュメイさんのバイオリンはとても温かく繊細な音色で小山さんとの息もぴったり以上の素晴らしさでした。
お互いの音がとても綺麗にからみ合ってまさに天国にでも上り詰めた様な気持ちになり気が付いたら心の中がベートーベンで満ち溢れていました。
先の皇帝と引き続き、こちらも名演奏中の名演奏で場内はまさに熱狂の嵐になり皆さん立ち上がって拍手やブラボーを連発していました。
私は始めてこの様な音楽祭に参加しましたが、演奏は勿論ですが沢山のイベントや演奏の待ち時間に音楽好きの皆さんがあちらこちらで寛ぎながら音楽について熱く会話している姿はとても最高の気分でした。
特に3日目は場内が溢れんばかりのお客さんでお祭り気分は最高潮でした。
この音楽祭は大成功だったと思います。これも演奏者の方々や多くの係りの方々の努力の賜物だったと思います。
噂では来年はモーツァルトの熱狂の日が開催される様ですが、更にすごい音楽祭になると思います。
小山さん、今日も最高の皇帝とデュメイさんとのベートベンをありがとうございました。
これで、更に自分の心が音楽というもので満ち溢れ充実した人生が送れると思います。
本当にありがとうございました。


        
今日も無料コンサートは大盛況                                                             2階より無料コンサートを覗いています


        
イベント会場です。それにしても国際フォーラムは大きい                            ナントでの音楽祭の演奏録画をやっていました


        
ベートーベンの肖像画です                          


        
ベートーベンの自筆譜写真                          


        
ベートベンの生家の石と証明書                          


        
皇帝が行われるCホールの前です                                                      続々と皆さんがやってきます


        
入場時間になると沢山の人で溢れていました                           


        
ホールで入り口です                                                                                  ホール前のフロアーです


        
各ホールを繋ぐメイン通りです                                                            かわいいお花もありました


        
当日券売り場                           


        
ナント音楽祭のビデオを大画面で                                                 待ち時間を楽しむ皆さん


        
沢山の屋台が出ていました                          


        
                                                                                                            なんと、ベートーベンの登場です


        
これからデュメイさんとのコンサートです                                                                      CDも販売されていました


        
プログラムです                                                           画像をクリックすると大きくなります


Date: 2005/05/01(日)

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