連日、34度に近い猛暑日が続き、今日も朝から暑いです。
この異常気象は地球全体で起きている事の様です。
毎日通勤途中で目にしているきゅりんホールですが、ここで聴くのは初めてです。
2006年(この時はラフ2です。きゅりあんでは全てラフマニノフですね)にもコンサートがありましたが、この時は残念ながら私用で行けませんでした。
隣が電気店のビルの8階に大ホールがあります。
ホワイエは天井が高く全面ガラス張りなのでとても明るく、遠く品川の街が一望出来ます。
客席は1階のみなのですが、後席にかけてスロープがあり落差分、一番後ろの席から外へ出ると2階のホワイエに出ます。
舞台、客席(1074席)ともにそんなに大きくないホールですが、椅子だけはガッチリしていて座席が高めでした。
まず1曲目は芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽と言う曲で、初めて聴く曲です。
2曲目が小山によるラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番です。
小山さんは鮮やかな紫色のドレスでゴージャスな雰囲気が醸し出されています。
久しぶりのラフ3で、前から2列目の小山さんの後方の席なので指先がバッチリ見えます。
ピアノを聴くのは前の方の席が良いという話を聴きますが、やはり音が直接耳に伝わるのと、演奏者の息使いや表情が鮮明に伝わることで頷ける話であります。
飯森さんの合図で演奏が始まりました。張り詰めたホール内をピアノの音が鳴り響きます。
そして徐々にテンポが上がり豪快なピアノの響きへと変わって行きます。
ラフマニノフのピアノ曲は、CDで聴くのと生で聴くのでは大違いな曲だと思います。
特に3番は演奏者のピアノを弾く姿を見ることも曲の一部の様に感じます。
全身、全霊で弾く曲。小山さんのラフマニノフは定評がありますが、それは生演奏を聴くことで更に伝わる物があります。
小山さんは、ラフマニノフの世界に完全に入り込んでいますね。カデンツァは何度聴いても心にグッと来ます。
客席の皆さんも小山さんのピアノの迫力に圧倒され、ピアノってこんなに凄かったのだと、改めて感じた事と思います。
そして第2楽章。しっとりとした曲の流れが心を癒してくれます。そして徐々に感動が高まり天に昇りつめた時、ラフマニノフの想いが一気に開放され素晴らしい極上のロマンスへと導いてくれます。
小山さんのピアノはラフマニノフを弾く事と言うよりも、ラフマニノフの気持ちを奏でると言う、小山さんだからこそ出来る世界だと思います。私たちを完全にラフマニノフの世界へ引き込んでくれました。
そして途切れなく第3楽章へと進み、この時にはもう指揮者の飯森さん、東京交響楽団の皆さんとの息も一つになり、それはもう素晴らしいの一言に尽きる名演奏でした。終盤へ掛けての熱演は、やはり飯森さん無くしては語れぬ場面でピアノとオケの駆け引きは抜群に素晴らしく一気に炸裂してくれました。今日の演奏は本当に素晴らしかったと思います。
やはり観客席の皆さんも同様だった様で、きゅりあんホールでもブラボーの掛け声がいくつも上がっていました。
熱いほとぼりが冷め止まぬ中、休憩時間になりホワイエに出るとCD売り場は凄い事になってました。
やはり今の演奏がそうとう強烈な印象として心に残った様で、サイン会がある事もあり売り場はごった返していました。
後半はベートヴェンの交響曲第7番で、飯森さんと東京交響楽団の皆さんの素晴らしい演奏を聴くことが出来ました。
終演後、指揮者の飯森さんがスピーチを行い、同じ品川区民として品川の芸術振興に寄与したい事や、品川区長もお見えになっている事などを語られ、アンコールは3曲が熱い演奏だったのでバッハで、と言う事でG線上のアリアをしっとりと聴かせてくれました。
終演後はお待ちかねのサイン会です。今日は指揮者の飯森さんと2人でのサイン会でもあり、予想通りの長蛇の列でした。特に夏休みも最後となり小学生のお子さんも沢山来ていて小山さんと写真を撮られたり、良い想い出作りをされていました。
小山さんは、その足で次の会場となる那須へ向かわれました・・・
那須野が原ハーモニーホールでもきっと暑さを吹き飛ばす、素晴らしいラフマニノフの世界が広がる事でしょう!!
そして、あと1週間と迫った25周年記念コンサート。
ブラームスのピアノ協奏曲が2曲も聴けます。一晩で2曲を弾くのは日本では、園田さん、横山さんに続く3人目との事ですが、勿論、女性では小山さんが初めてになります。
また小山さんの熱いブラームスが聴けると思うと、残暑も乗り切り頑張れる1週間となりそうです!!
ファンの皆様、またサントリーホールでお会いいたしましょう♪
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