まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

▼ 東京オペラシティ・コンサートホール・開館10周年記念特別演奏会         2007/8/10(金) 
▼ 女性作曲家音楽祭2007          2007/8/6(月) 
▼ 日フィル 第229回横浜定期演奏会          2007/7/7(土) 


  
東京オペラシティ・コンサートホール・開館10周年記念特別演奏会                        
2007年8月10日(金)19:00開演

東京オペラシティコンサートホール(10周年記念)

指揮:大野和士 
ピアノ:小山実稚恵
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団


<前半>
R.シュトラウス:交響曲
《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》 op.28

ショパン:ピアノ協奏曲第2番へ短調 op.21

<後半>
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14


オペラシティの謎の人物
今日は本当に暑い一日でした。
京王新線 初台駅には6時頃に着き、オペラシティの中にある韓国料理屋で食事をしてからホールに向かいました。
6時30分頃に着きましたが、既に入場が始まってました。
この公演は早いうちにチケット完売でした。海外で活躍中の指揮者:大野和士さんの人気も伺えるところです。
たしか、ぴあ出版〜小山実稚恵の世界〜の中でも小山さんに向けた大野さんのメッセージがあります・・・『たゆまぬ努力を続けてできあがる絢爛豪華な千羽織』と題されて素敵なコメントが添えられています(詳しくは雑誌をご購入ください)
演奏前に先立ち、大野さんがステージに立ち10分間位のスピーチがありました。
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらと幻想交響曲は、いずれも主人公が死刑になる音楽で、ショパンは失恋の曲です・・・・・・オペラシティ開館10周年にふさわしくない曲で、関係者の皆さんすみません。とまずは笑いで先制攻撃、これでホール内の皆さんの心は開放され、大野和士さんの世界に導かれる事になります。
小山さんとは藝大時代の同期生であった事で息の合った演奏が期待できます♪
僕の気持ちとしましては、あまり聴く事の出来ない小山さんのショパンのコンチェルト・・・・しかも今日は第2番で、その事で頭の中は既に一杯なのです。
まずはティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらですが、前評判の通り、大野さんの指揮はとてもスケールが大きく東京フィルのオーケストラの音も際立っていてその圧倒的な音の迫力にまず驚きました。
そしてスタインウェイが舞台の中央へ厳かに移動されます。
しかしピアノの存在感と言うのは絶大なものがりますね。舞台の中央に大きなバラの花が添えられた様でもあります。
拍手と共に小山さんが登場されました。
今日は純白のドレス。この瞬間、ショパンの2番のメロディーがもう頭の中を駆け巡ってしまいました。
小山さん、素敵です♪ピアノの前の純白のドレスの小山さん、大野さんと東京フィルの皆さん。もうこの舞台を見ているだけでショパン一色です。大野さんの手が振り降ろされショパンの切ない声が聞こえ出してきました。
小山さんの流麗で語りかける様なピアノの音色が心を締め付けてきます。ピアノの詩人ショパン。コンチェルトは特にそれを感じさせてくれます。そして第2楽章ではショパンの溢れる想いを小山さんはしみじみと聴かせてくれました。青春時代の淡い記憶がフッと蘇る瞬間です。
目を閉じるとショパンが恋文を一生懸命に書いている様子が思い浮かんできます。
小山さんのラフマニノフも好きですが、心に語りかけてくれるショパンも大好きですね。
そして第3楽章を向かえ華やかに幕を閉じました。
小山さん、大野さん、東京フィルの皆さん、今日のショパンは心を純白にしてくれる素晴らしい演奏でした。
ありがとうございました。。。。。
休憩を挟み、後半はベルリオーズ:幻想交響曲です。
正直な所少しウトウトしてましたが、いつもと違う音の響きに驚きを覚えました。
とてもインパクトがあり張りのある音が襲い掛かってくるようです。
途中、コンサートマスターのバイオリンの調子が悪いらしく、ちょっとしたハプニングがありましたがそれも難なくクリアー。
特に後半のフィナーレは、怒涛のように押し寄せる波のようで。。。。。大野さん、そして東京フィルさん凄過ぎです。
こんなにも臨場感溢れて物凄い音は、これまでに味わった事の無いもので、正直戸惑いも覚えました。
前評判で大野さんのお噂は聞いてましたが、これ程までに素晴らしい指揮をされるとは思ってもいなかったです。
演奏後は、多くの人がブラボーを叫び、スタンディングオベーションをしてました。
小山さん、素敵なショパンのコンチェルトが聴けて良かったです。今日のショパンも忘れること無く心にメモリーされました。
どうぞ、これからも宜しくお願いいたします m(_ _)m


            
6時20分より既に入場が開始されてました。


            
CDコーナーは、今日も大賑わいです


            
開演前の憩いの一時です


                
 オペラシティホールの開館10周年記念です。                記念グッズも販売されていました。


              
  休憩時間の一コマです


           
今日は大野さんのスピーチがあり、終演は9時20分予定です。


       
                                                                               暑い一日でしたので、喫茶コーナーは大賑わいです


             
今日は真夏の夜に相応しい宴でした。皆さん、お気おつけてお帰りください。



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Date: 2007/8/10(金)

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 女性作曲家音楽祭2007                       

室内楽・器楽コンサート(2)
 レベッカ・クラーク(1886−1979)

日時:2007年8月6日(月)

開演:7:00.PM

会場:杉並公会堂小ホール(客席194席)



参考情報



まだまだ明るい杉並公会堂!


<前半>
真夏の月、中国のパズル
小林美恵(ヴァイオリン)、仲道祐子(ピアノ)
エピローグ
長谷川陽子(チェロ)、仲道祐子(ピアノ)
二つの小品
小林美恵(ヴァイオリン)、長谷川陽子(チェロ)
ピアノ三重奏曲
小林美恵(ヴァイオリン)、長谷川陽子(チェロ)、
仲道祐子(ピアノ)

<後半>
古いイギリスの調べによるパッサカリア
川本嘉子(ヴィオラ)、小山実稚恵(ピアノ)
前奏曲・アレグロとパストラール
川本嘉子(ヴィオラ)、有馬理絵(クラリネット)
ヴィオラ・ソナタ
川本嘉子(ヴィオラ)、小山実稚恵(ピアノ)

<アンコール>
モルフェイス


<出演者>
川本嘉子(ヴィオラ)、有馬理絵(クラリネット)、
小山実稚恵(ピアノ)
小林美恵(ヴァイオリン)、長谷川陽子(チェロ)、
仲道祐子(ピアノ)

いよいよ梅雨も明けて本格的な夏がやってきました。
東京は今日も35℃まで気温が上がり夕方になってもまだまだ暑いです。
杉並公会堂には6時20分頃に着きましたが、自由席と言うこともあり沢山の人が並んで待っていました。
また僕は参加出来ませんでしたが、5時から6時まで小ホールの向かい側にあるグランサロンで、今日の企画監修の小林緑さんによる講演会『なぜ女性作曲家は不当にも忘れられてしまったか』がありました。
主催者の谷戸基岩さんは音楽評論家として、また企画監修の小林緑(国立音楽大学教授)さんは女流作曲家の研究者として幅広くご活躍されている方で、このシリーズはただ音楽を聴いて楽しむだけではなく、女流作曲家の存在を世に紹介するための企画で、とても充実した内容で注目度の高いシリーズです。(プログラムにも記載されていますが、小林さんは谷戸さんの奥様なのです)
実はこの『知られざる作品を広める会』では、2002年より活動を展開しており今日はそのシリーズに続く2007年度の音楽祭になります。そして今日はレベッカ・クラークだけのコンサートであり、日本では初めての試みでもあると言うことです。
入り口でプログラムを頂きましたが、内容がとても素晴らしくプログラムと言うより一冊の音楽雑誌の様なものであり、これを頂いただけでも今日のコンサートに来た価値があると思うほどのプログラムです。
そして出演者も超豪華メンバーで、これほどの奏者が一同に集まると言うことは、主催者、企画者に対する信頼と人望の厚さが伺えます。
客席は194席で勿論、全て完売状態です。小ホールの椅子はちょっと座り心地が硬い椅子なのですが、なんと全座席に小さな座布団が置かれており、それがとても座り心地が良いのです。この様なちょっとした心使いからも、主催者の暖かなお人柄が伝わってきます。とにかく開演前より、とても気持ちの良い空気が客席内を包んでいました。
そして周囲を見渡すと、いつもお見受けします小山さんファンの方々も沢山参加されていまして、目が合うとお互いに笑顔になり会釈を繰り返すと言った雰囲気でもありました。いつも皆さん、ありがとうございます。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
いよいよ開演です。
まずは主催者であります谷戸さんより、ご挨拶とこのシリーズについての紹介がありました。
前半は 小林美恵さん(ヴァイオリン)、仲道祐子さん(ピアノ)、長谷川陽子さん(チェロ)が繰り広げるレベッカ・クラークの音楽で始めて聴く曲ですが、スッと心の中に音が広がって行く素晴らしい演奏でした。
長谷川陽子さん(チェロ)はホームページとブログを時々は拝見しています。演奏を聴くのは今日が初めてでしたが、ホームページでの色々な情報や紹介のお陰だと思うのですが、初めてなのにとても身近に感じる事が出来ました。奏者の事を良く知った上で聴く演奏が、いかに重要であるかと言うことを再認識した次第でした。
休憩時間は隣にあるグランサロンの会場へ足を運んでみました。
CDが販売されている以外に、楽譜も販売されていてその筋の方々は興味深そうにこぞってその場を取り囲んでいました。
いよいよ後半に、小山さんが登場されます。
聞くところによりますと、小山さんは4日に行われました、フランスでの第27回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバルから戻り、今日の朝、日本に帰国したばかりとの事でした。
しかしいつもの通り小山さんは笑顔で元気一杯に登場されました。ドレスはお気に入りの色であります、グリーンのドレス。川本嘉子さん(ヴィオラ)、有馬理絵さん(クラリネット)とおりなす演奏は女流作曲家の演奏を余すことなく我々に伝えてくれました。小山さんが弾くスタインウェイもとても良く鳴っていて音がとても立体的でクリアーに聴こえてきました。
またレベッカ・クラークのヴィオラ・ソナタはヴィオラ奏者の間では噂になるほどの人気を呼んでいるそうで、これも主催者の谷戸さんのご努力の賜物との事です。
初めて聴いたレベッカ・クラークの演奏でしたが、女性ならではの繊細で優美な作曲はもっと世間に広まってもらいたいと思う次第でした。
最後に、谷戸さんと小林さんが舞台に上がり挨拶をされていましたが、この様な素晴らしい企画に対しまして会場内の皆さんは心から拍手を送っていました。
また聞くところによりますと2007年のこのシリーズは、小林さんにとりましても記念すべきコンサートであり、谷戸さんとの力を合わせたこのシリーズは、日本の音楽史上にも残る素晴らしいものであると確信しました。
なかなかこの様に充実した企画が無い中で、これからも谷戸さんと小林さんのシリーズを心から期待したいと思います。
終演後はサイン会があり1ヶ月ぶりに小山さんにお会いいたしましたが、長旅の疲れも無く爽やかな笑顔でした。
心からピアノを愛されている小山さんを、これからも応援していきましょう!皆さん、宜しくお願いいたします♪

※プログラムの小山さんプロフィール欄に、このファンサイトのURLを掲載して頂きました。
  この場をお借りしまして、お礼申し上げます。




            
杉並公会堂に着くと音楽祭の雰囲気が溢れてきます


            
小山実稚恵さんプロデュースのリサイタルシリーズ                                入場を待つ皆さん


           
 グランサロンでは、5時から公演がありました。


              
 CDや楽譜を手に取る皆さん


             
  小人数なのでホール内も整然としてます。                    サイン会での小山さん。長旅の疲れも無く元気一杯!


          
 夜の杉並公会堂  



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Date: 2007/8/6(月)

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 日フィル 第229回横浜定期演奏会

日時:2007年7月7日(土)
開演:6:00PM
会場:横浜みなとみらいホール.

音楽評論家奥田佳道が語る!
「横浜定期の聴きどころ」
《強い絆が生み出す音の饗宴、役者は揃った》

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番  ニ短調 作品30

ラフマニノフ 交響曲第2番 ホ短調

<アンコール>
ヴォカリーズ

日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:広上 淳一

今日は七夕です♪
役者が揃った今日の横浜公演♪
チケットは早々と完売!理由はこの先を読んで頂ければ。。。。。
今日は七夕なんですよね。
横浜の街並みもなんとなく七夕気分かな??でも雲がかかってるので天の川は見れそうにありません!
驚いた事に開演10分前だと言うのに入場を待つ皆さんで超長蛇の列!
チケット売り場前でチケット完売を知って愕然としてる方が多数。中にはどうしても聴きたくて、チケット求む!のお手製のプラカード持ったお兄さんまでもが入り口前に登場!(はたしてこのお兄さんは無事に入場できたのだろうか?)
長蛇の列に続きホール内へ。
今日は昨日と全く同じ演目でしたが、全く違った雰囲気のコンサートホール!
土地柄のせいか何となく浮かれた気分がホール内にも充満してました!!
皆さんが長蛇の列をしてでも欲しかったもの。それは音楽評論家奥田佳道さんのトークを聴くためのベストポジションの確保でした。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は演奏が困難で難解。でも最高のピアノ協奏曲であること。小山さんはこの最高のピアノ協奏曲をこよなく愛し、また人々に多くの感動を与える事が出来る事などを力説していました。
トークは20分位続き、皆さんラフマニノフモードに成りきった所で客席へ移動。。。。。
さて開演時間を5分過ぎたあたりで、役者が登場しました。
そして広上さんのタクトが振り降ろされました。
おや、今日のピアノの音色は昨日よりも明るく透明感があるぞ。同じスタインウェイでもこんなにも音が違うものなのか?
それともただ単にまさとの耳が怪しいのか??
そしてカデンツァ、やっぱり今日は凄いぞ!音に透明感と艶がある。みなとみらいのスタインウェイは優秀かも。。。。。
小山さんの重厚なピアノの音色はみなとみらいホールの隅々まで一杯に詰まって行き、それが体全体を優しく包むように刺激してくれます。
今日は小山さんの真後ろからの位置でしたが、小山さんが手のひらを一杯に広げて全身全霊で鍵盤を奏でているお姿を見ていたら、なんだかとってもジ〜ンとしてしまいました。
そんな気持ちの中で聴くラフマニノフは例え様も無くロマン溢れるものでありました。。。。。
今日も小山さん、どうもありがとうございました。
言葉に表す事が出来ないくらい、心に響く演奏でした。。。。
演奏後の皆さんの喜びもひとしおで、ブラボーの嵐と止まらない拍手がその素晴らしい演奏を称えていました!
終演後は、日フィルさんと広上さん、小山さんを交えて年2回の横浜定期恒例のシーズンファイナル・パーティがありました。
参加費用無料で日フィルさんよりドリンクサービスもありました。いたりつくせりのパーティーです!
最初は日フィルメンバーの3人娘と男性1人でのフルート演奏でした。女性2人は今年からの新人さんだそうです。
コンサート後のとても和やかで和気あいあいとした雰囲気は、日フィルメンバー皆さんのフレンドリーなお人柄のお陰です!
そして、役者の登場!広上さん、小山さんから一言づつお言葉がありました。
小山さんは日フィルさんとはもう長〜〜〜いお付き合いなんですよね。色々と心に残る思い出もあることでしょう。
小山さんは日フィルさんのメンバーの一員なのかもですね。。。。。
トークのあとは、小山さんはとてもフレンドリーで沢山の方に囲まれ、プログラムなどに快くサインをしたり、楽しくオシャベリしたりで更に沢山のファンの方が増えた事と思います。きっとこのファンサイトを見てくれてるかもですね。。。。。
アットホームの中での素晴らしいイベントでした。
日フィルさん、広上さん、そして小山さん。今日は素晴らしい演奏と楽しいイベントをありがとうございましたm(_ _)m

日フィルさんへのお問い合わせは => こちら


         
              雨の日でも楽しめるみなとみらい                                


          
         入場5分前、なんと長蛇の列


          
                                            チケット完売!この男性はチケット求む。のプラカードを手に



           
      開演前の奥田佳道さんのオーケストラガイド                                 開演前からこの熱気です!


            
                  CDはここでも大好評!                                             


           
             休憩時間の楽しいひと時


           
   開放感溢れる明るさが魅力のみなとみらいホール


           
   今日はすっきりしないお天気です


           
    終演後の日フィルのフルート娘の演奏会です。とても素晴らしい♪


           
                                                                                            役者たちのトークショー


           
このフレンドリーな雰囲気はナイスです!                                 
しかし小山さんはどこでも大人気!


                   
         十分に満喫した皆さん。日フィルさんありがとう!!                           <クリック・拡大>


Date: 2007/7/7(土)

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