まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

▼ 100回記念特別演奏会 「四方恭子と仲間たち」  2006/5/12(金)
▼ 東京国際フォーラム / ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭  2006/5/6(土)

▼ 朝日カルチャーセンター公開講座 2006/4/22(土)


100回記念特別演奏会 「四方恭子と仲間たち」 


2006年5月12日  開演:19:00

会場:JTアートホール アフィニス


<前半>
コダーイ:セレナード ヘ長調 OP.12
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調

<後半>
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 OP.44

<アンコール>
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 OP.44   第3楽章


ヴァイオリン:四方恭子
チェロ:山崎伸子
ピアノ:小山実稚恵
ヴァイオリン:吉岡麻貴子
ヴィオラ:佐々木真史

今日は熱狂の日の余韻がまだ覚め止まぬ中での室内楽となります。
JTアートホールは銀座線・虎ノ門駅から歩いて5分くらいの場所にあり、さすがにお金持ちのJT(タバコ)ビルです。
私はタバコは吸いませんが、最近また値上げした様で大きな話題を振りまいているJTです。
コンサートもこの豪華メンバーでチケット2000円、しかも抽選会、無料ドリンク付です。なぜこの様な企画が成しえるか頷けますね。
今日は自由席と言うことでかなり早めに会場に着きましたが、既に40〜50人の方が並んでいました。
超高級感が漂うビル内はとても明くタバコを感じさせるイメージはどこにもありませんでした。
会場内は床がフラットで椅子は設置ではなく置かれていて多目的ホールと言った感じがしました。
私は運よく前の方の列をキープ出来ました。
前半のコダーイはヴァイオリンの四方さん、吉岡さんととヴィオラの佐々木さんの演奏でいきなり迫力のある素晴らしい演奏で度肝を抜かれました。
次のラベルから小山さんの登場です。
小山さんは南海の海を思わせるブルーのドレスでとっても素敵です!
ピアノの小山さんの前にヴァイオリンの四方さんとチェロの山崎さんという配置になっています。
場内での情報などから、このお三方は古くからの大親友で気心の知れあった仲であり演奏活動も沢山されてきている様です。
その様なことから三人の息はまさに寸分の狂いも無く親身一体の演奏で、その音の迫力は例えようも無いくらいに凄まじいもので、ただただため息が出る思いでした。
お三方は完全に現世を抜け出し音楽の世界の中に漂いながら楽器で楽しく語り合っていましたね♪
小山さん、四方さん、山崎さん、本当に生き生きと楽しそうに、そして全ての魂を注ぎ込んで演奏されており、私はこの様な生き生きとした新鮮な演奏は久々な感があります。本当に素晴らしい演奏でした!!
演奏後の舞台上では、微笑ましい位に仲の良い三人が笑顔で称え合っていた姿がとても印象的で場内の皆さんも熱い拍手を送っていました!
後半は小山さんの後輩に当たる芸大出身の若手でありますヴァイオリンの吉岡さんとヴィオラの佐々木さんが加わりシューマンの五重奏曲です。
ヴァイオリンとヴィオラが増えた事で更に音の厚みが加わり、シューマンがわずか数週間で書き上げたこの曲を一気に歌い上げて行きました。
この頃になると聴いている側も完全に演奏者と親身一体になっており、心は宙に漂っている感じでシューマンの世界へ導かれているのでした!
アンコールは再度シューマンの第3楽章で、またまた心は宙に漂ってしまい心憎いアンコールでした!
しかし今日は本当にこんなに安い料金で良かったの?と言った充実のコンサートであり、すごく得をした思いでいた所に更に抽選会もあり特撰のCDを手にされた幸運な方も・・・・・・留めは無料のミネラルウォーターなどでさすがに100回記念コンサートに相応しいものでした。
二日後には熊谷のさくらめいとで再び小山さんのピアノを聴ける幸せを感じながら帰宅へと足を運びました・・・・・・
感想は更に二日後へと続きます・・・・・・・    



        
           開演45分前に着き並びました。                        やっと入場出来ました。                 



        
            演奏時間の案内です                            モニター画面に映し出されている客室です



        
     今回は100回記念特別演奏会                     チラシで見る100回との事でした



        
     最後に抽選会がありましたが、私は勿論ハズレです                会場内は抽選結果を見る人で騒然としています



        
 無料でJTのミネラルウォーターなどが配られました。さすがにJT。太っ腹です



        
    抽選結果を見終わり帰る皆さんです



        
          JTはかなりお洒落なビルでした!



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Date: 2006/5/12(金)
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東京国際フォーラム / ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2006  
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2006年5月6日  開演:21:45              関連記事は => こちら
東京国際フォーラム
サリエリ 448   ホールC

モーツァルト
歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」 K621 序曲
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K595
クラリネット協奏曲イ長調 K622

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロス
演奏:シンフォニア・ヴァルソヴィア
クラリネット:ポール・メイエ
ピアノ:小山実稚恵

5月3日から熱狂の日は開幕となり、今日はいよいよ最終日。しかも小山さんはモーツァルトの27番で最終締めくくりをかざる事になります。
やはり小山さんは日本を代表されるピアニストと言うことになります。
昼間数公演聴いた後、一度帰宅して午後7時30分に再び有楽町へと足を運びました。
さすがに昼間の上野のあめや横丁の様な賑やかさはありませんが、それでも最終の公演を待つ人や、熱狂の雰囲気を味わう人でまだまだ熱気に満ちています。
昨年よりも今年は更に盛り上がっています。熱狂的なクラシックファンは少ないかもしれませんが、たまに息抜きや気分転換で聴きたいという人には今日のモーツァルトのショートプログラムは打ってつけで、日本人にはピッタリの催し物だったのかもしれませんね。
ホールCは2階席を持つかなり大きなホールです。1階席はフロアーにスロープが無く平らな上に置かれた席なので舞台の見合える雰囲気がちょっといつもと違いますが、いろいろな雰囲気を持ったお客ばかりなのでとても新鮮な気分がします。
私は前のほうの中央で小山さんがちょうど目の前の位置になります。
楽団員の方が入場されると割れんばかりの拍手が巻き起こりました。普段のコンサートとは違い既に凄い熱気で盛り上がっています!!
今日の小山さんは純白のドレスでそれは白鳥が羽ばたくような希望に満ち溢れた洋装です。
27番は私も大好きな曲です。
小山さんは、静けさの中に天国的な世界が広がるとおっしゃられていますが。まさにその通りの名演奏でした。
特に第2楽章では小山さんは完全に天使になって静かな天国をご覧になられている様でした。
観客にピアノと言う音を聴かせる事もそうですが、小山さんの演奏はその曲の奥深い精神的な意味合いを知った上でまずはご自身がその曲の中に入り込んで舞台を演じられているのではと思います。演奏に幅広い余裕を感じさせる腰の据わった演奏だと思います。
いつも思うのですが小山さんはご自分の事を考える前に、まず他人を思いやる気持ちを優先し兼ね備えている方だと思います。
この余裕と器の大きさが聴く人の魂を捕らえている人気の秘密だと私はかねがね感じています。
今の日本ナンバーワンの座を築かれているのはピアノのテクニックや努力だけではない、人間小山実稚恵さんの魂とお人柄に共感する人が沢山いるからだと思います。
プロである前にまず、人間としてのピアニスト。これが小山実稚恵さんだと私は思います。
すみません、何だか知ったような事を書きました。つたないながらもファンサイトを運営させていただいている管理者の特権として自由・気ままに書かせて頂いています。
そんな訳で今日初めて小山さんの演奏を聴く人が沢山いたと思いますが、この人が日本を代表するピアニストの方なのね、と言う言葉をあちこちで耳にすることが出来ました。この時には本当に小山さんのファンとして応援させて頂いて良かったなと、いろいろ溜まっている疲れも一気に素っ飛びました。
ブラボーの嵐と拍手が何度も沸き起こり、最後を飾る最高のコンサートだったと思います。
続いてクラリネットのポール・メイエさんですが、拝見した瞬間、とても紳士で素敵な演奏者だと思いました。
普段あまり聴く事の無いクラリネットでしたが、その音色の美しさにただただ心を奪われるばかりでした。
それにシンフォニア・ヴァルソヴィアの皆さんは、とても気品のある和やかな雰囲気をかもし出していて、安定した名演奏にも沢山の拍手を送りたいと思います。
今日は更に驚く事がこの後起きました。
演奏が終わりブラボーと拍手の嵐が始まったのですが、既に終電間際なのに席を立つ人もあまりおらず、拍手は永遠と続き、まず指揮者のフランソワさんとクラリネットのポールさんが20回近くでしょうか、呼び出されそれでも拍手は鳴り止まず、今度は既に私服に着替えて楽屋におられた小山さんまでもが指揮者のフランソワさんに引っ張り出されてしまい、場内はまさに最高潮に達しました。それでも拍手は収まらず、最後は指揮者のフランソワさんが、皆に静粛にしてもらい、”私は日本語は喋れませんが、われわれは欧州からここ東京に来て素晴らしい時間を共有出来て大変うれしく思います。 先日共演したペレゾフスキーと、もしモーツァルトが生きていてここに いたらどんなだろうと言う話をしました。彼は心から愛されたでしょう。”の様なことを語ったと思いますが、英語だったのでちょっと違うかもしれません。最後はバイバイと手を振られてやっと終わりました。
中には感極まって涙する方を沢山見受けましたが、こんなイベントなら何回でもやって欲しいと思いました。
昨日から、このファンサイトへのアクセスも伸びている様で、おそらく昨日熱狂に来ていた方々も「小山実稚恵」で検索されて訪れて来てくれていると思います。
今年は49万人もの方々が訪れたようですね!
関係者の方で企画されている方がもしこのサイトをご覧になられていましたら、来年も是非、企画お願いしたいします。
来年、また皆さんとこの熱狂でお会い出来ることを楽しみにしています。それまで、皆さんご健康でお過ごしください♪


              
       有楽町に着くといきなりモーツァルト一色でした。               


               
    昨年のベートーベンより沢山の人で溢れていました                                          屋台も大繁盛でしたね!


                
モーツァルトが記念撮影でモテモテです。何だかデズニーランドの様です  


               
 開演を待つまで一息を付く皆さんです。中には見た覚えのある著名な方々も


                
    昨年と同じく通路にはきれいな花が・・・・





ここからは夜

                
    ワインや記念グッズも大盛況でした!


                
            モーツァルトのシャツもありました                              小山さんのCDを発見しました!


                 
  今日は6日ですが、3、4、5日に撮影された写真がもう展示されていました。


                
        演奏時の写真がとてもリアルで素敵です


                
 アーチストの方々の寄せ書きが・・・・知っているお名前が沢山ありましたね


                
       最終公演に近づくとさすがに人もまばらです。


                
 こちらはアマチュアの演奏家?の方々が演奏をされていて無料でした


                
 ホール内はモーツァルトのパネルで読み応えあり。この辺は昨年のベートーベンよりも工夫されていました。


               
     ホールCのホール入り口です                               中に入ると沢山の人で既に熱気ムンムンでした!



                                   こちらは開演前のエスカレーターです                         こちらは開演後のエスカレーターです



                 
写真撮影も苦労します!でも2度撮ることの出来ない写真です!!                    クリックで拡大します


Date: 2006/5/6(土)
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朝日カルチャーセンター公開講座
2006年4月22日  開演:19:00

朝日カルチャーセンター公開講座
講座名: 小山実稚恵の世界

講師: ピアニスト  小山実稚恵
音楽ライター  片桐 卓也 

演奏曲目:
第1回に演奏するシューマンの幻想曲、ハ長調 作品17より第一楽章
アンコール:
第24回(最終回)に演奏予定のバッハの平均律第1集より第1番(ハ長調)のプレリュード


講座の内容: 2006年6月からの12年・24回にわたるリサイタル・プログラムを発表した小山氏。
「自分にとって作品の価値が高いものや弾きたいものを集めた」というその構成に秘めたストーリーと音楽的謎かけの一部を、
演奏とともに語ります。(カルチャースクール・コメント)

場所:新宿住友ビル 7階 74教室

今日はカルチャースクールへの参加です。この様なものは初めてなので少し緊張しました。
新宿西口にある住友ビル7階で開催されます。
陽気はもうすっかり春、高層ビルの谷間を流れる爽やかなビル風に導かれながらスクールへ向いました。
30分前に着きましたが既に30人位の方が並んで待っていました。
20分前になると係りの人に案内されて教室へ。
教室内はピアノと小山さん、片桐さんのための2つの椅子が配置されてあり、受講者は約2メールほど離れた位置に扇状に整列された比較的大きな椅子に座ります。私は丁度グランドピアノの前の席に着きました。
拍手と共に片桐さんと小山さんが登場され、いよいよ講義の開催です。
片桐さんの質問で小山さんが答える形式で小山さんの幼少の頃のエピソードからまず始まりました。
小山さんの場合は押し付けのピアノではなくて、ごく自然に出会ったピアノに興味を持ちそれが今の小山さんへつながっているのでした。
その中で偶然に近いチャンスや周囲の協力、そして何よりご両親様の愛情とピアニストとしての天才的な天性と努力が今の小山さんを築き上げたと言うことが分かります。
盛岡で過ごされた小学生の頃に聴いたコンサートの思い出なども沢山お話されました。
その中で、会場内の電気に導かれた蝶々の羽からキラキラと落ちていく粉がとても綺麗でした。と小学生らしい少女の気持ちも語られていました。あっ、小山さんだなぁ〜とその素敵なスピーチにぐっと引き寄せられました♪
講義はだんだんと盛り上がりを増していき、小山さんの笑いと講義を受けている皆さんの笑いで教室内は楽しい雰囲気一杯に包まれ、気が付いたら小山さんのお話の中に皆完全に引き込まれていました。
ピアノで引き込まれるのは当然ですが、小山さんはこの様なトークもとてもお上手で改めて小山さんの人間的な魅力にも触れる事になるのでした。
オーチャードでのリサイタルシリーズは12年間、24回ありますが、この数字には沢山の意味がこめられています。
小山さんのプログラムには、推理小説の様な謎も沢山込められていて、これはこれから始まるシリーズで解き明かされて行くと思います。
シリーズには、小山さんが特に好きになってきたシューマンのロマンがその根底にありシリーズ中にショパン、シューマンの生誕200年やワーグナー、ベルディの生誕200年も盛り込まれています。
小山さんは途中、シリーズの最初の曲と最後の曲を演奏してくださいましたが、シューマンの幻想曲を演奏しながらシューマンがクララに熱を上げたエピソードをピアノで弾きながらとても楽しく説明をしてくださり、その説明を聴きなるほど、そうなのかぁ〜〜と目の前が開けた様な気持ちになりました。
シリーズはハ長調の作品で始まり、ハ長調の作品で終わりるといったものとなっています。プログラムはとても良く計算し尽くされていて、一曲事に小山さんの想いや謎が含まれています。その答えは演奏を聴くことで導きだされる事になります。私は小山さんが推理小説をお書きになる事があれば、是非読んでみたいと思います。
名探偵ピアニスト・小山実稚恵なんて、とってもカッコいいと思います。おそらく浅見光彦と肩を並べる名探偵になれるのでは?と思います。
今日の演奏曲目は第1回に演奏するシューマンの幻想曲、ハ長調 作品17より第一楽章。そしてアンコールは第24回(最終回)に演奏予定のバッハの平均律第1集より第1番(ハ長調)のプレリュードでしたが、手の届きそうな目の前で聴いた小山さんのピアノはもうただただ圧巻で体全体に音の振動が伝わり普段のコンサートでは味わうことの出来ない素晴らしい体験でした。
最後に質問コーナーがあり何人かの方が質問されていましたが、小山さんはとてもお優しく丁寧にお答えされていました。
約2時間近く続いた講義でしたが、あっという間の素晴らしい時間でした。肩の凝らない楽しい講義で小山さんの魅力一杯の時間でした!
公演後はサイン会がありここでも笑顔の耐えない素敵な小山さんでした。
帰りも爽やかな春風に包まれながら、新宿駅に向いました。とても気持ちの良い一日でした!


              
夜の西口高層ビル街はいつ見ても綺麗な夜景です           今日は新宿住友ビルでのカルチャースクールです           


                
       カルチャースクールは7階で行われます。               


                
     30分前着きましたが、既に沢山の人が待っていました。                 色々なスクールが行われています。


                
                 講義のあとのサイン会                             笑顔が素敵な小山さんです♪   



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Date: 2006/4/22(土)
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